こんにちは!
矢島不動産管理の内藤です。
今回は我々にも馴染み深い大江戸線について、注目ニュースを取り上げたいと思います。
東京都は、都営大江戸線の延伸について、2040年ごろの開業を目指す事業計画案をまとめました!
現在の終点である「光が丘駅」から約4キロ延ばし、「土支田駅」「大泉町駅」「大泉学園町駅」(いずれも仮称)の新駅が誕生する予定です。
これまで鉄道空白地帯だったエリアの交通アクセスが大きく改善されることになりそうです。
気になる事業費は約1600億円!!
国や自治体の支援も活用しつつ、建設を進める計画です。
東京都の試算によると、開業から36年目で累積損益が黒字化する見込みとのこと。
鉄道事業は「開業から40年以内に黒字化できるか」が事業認可の大きな条件のようなので、今回の試算はクリアラインに乗ったと言える模様。
さらに、周辺の再開発や人口推計も踏まえた上で、費用対効果(B/C比)も約1.2と、事業化に必要とされる「1.0」を上回っています。
練馬区からのアクセスが大幅改善へ!
延伸によって、練馬区の大泉学園町周辺から都心へのアクセス時間が大幅に短縮される見込みです。
例えば新宿駅までは現在50分かかるところ、延伸後は31分に短縮。東京駅までも、64分から50分に短くなるそうです。
今まではバス路線頼みだったエリアにとっては、通勤・通学が劇的に便利になりそうですね。
ここで少し冷静に考えたいのが、人口動態の変化です。
国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、ちょうど2040年ごろから東京都も人口減少局面に入ると言われています。
現役世代(15~64歳)の比率も下がり、通勤客の絶対数が減っていく中で、果たして期待どおりの利用者数が確保できるのか──。
延伸によって都市の魅力を高め、都外からの人口流入を促す狙いは理解できますが、実際に効果が出るかどうかはまだ予断を許さないですね。
ただ個人的には、単に「鉄道延ばす」だけでなく、駅周辺のまちづくり(再開発、住環境整備など)もセットで進めてもらえると嬉しいです。
アクセス改善と生活環境改善が両立できれば、自然と人は集まるのではないでしょうか。
延伸計画がどう実現していくのか、これからも注目していきたいです!